オンライン税務を行うメリットを紹介
税理士への税務相談、みなさんどうしているでしょうか?いろいろなものが今オンラインへ切り替わっているなか、実は税務に関する諸手続もオンラインで可能になってきているのです。オンライン税務にはどんなメリットがあるのか、そして依頼する際の注意点についても併せて、紹介していきます。
オンライン税務を頼むメリット
みなさんも想像がつくかと思いますが、オンラインで税務を行う最大のメリットは、場所を選ばずにできるという点です。そしてこのメリットこそが、ほかの利点を生み出すことにつながっているのです。場所を選ばずに税務の相談ができると、どんな良いことがあるのでしょうか。まずは単純に、お客さんの移動の手間をカットすることができます。インターネットさえ使える環境であれば、どこでもできるため、家をなかなか留守にできない、リモートワーク続きで外に出る暇がない、という人でも問題ありません。
職場が遠く、仕事帰りに立ち寄るのも難しいという人は、プライバシーにだけ注意すれば、カフェやファミレスで実施することも可能です。こうなってくると、打ち合わせのハードルもぐっと下がりますよね。対面で打ち合わせをする場合、お客さんと税理士、双方の移動時間を鑑みて予定を組むため、なかなか打ち合わせ日程が決まらないということもあります。わざわざ会いに行くとなったら、腰を据えて相談したくなり、一回の打ち合わせ時間も長くなるでしょう。
また、こうやって難しいなか、予定を組んだとなると、ほかに優先したい用事ができたとしても、再度スケジュールを合わせるのは、より困難になります。しかし、オンライン税務であれば、ちょっとした空き時間にも打ち合わせを入れることができるのです。仕事の休憩時間を利用することもできますし、出張で遠くにいても会議に参加できます。スケジュールを組める範囲が広がると、急ぎの打ち合わせもすばやくできますね。
さらに、場所に囚われず税理士さんに相談できるということは、依頼できる税理士さんの幅も、ぐっと広がるということです。大阪に住んでいるのに東京の税理士さんにお願いして、打ち合わせの度に東京まで行くのは、現実的ではありません。それがオンラインであれば、どこの税理士さんなのかを気にせず、スキルや価格、サービスの質などを基準に、純粋に自分に合う税理士さんを選ぶことができます。
そして、オンライン税務だとコストカットにもつながります。お客さん自身、税理士さんのところまで行く交通費が節約できることは、言うまでもないですが、税理士さん側にとってもその点はメリットになります。そこがカットできた分顧問料が安くなれば、それはお客さん側のメリットにもなります。このように、オンライン税務は時間や手間、お金の無駄を省くことができているのです。
オンライン税務を頼むデメリット
対して、オンライン税務を利用するにあたってのデメリットもあります。それは、まだオンライン税務への対応が、追いついていないという点です。これまでずっと対面で行ってきた税務に関する業務を、すぐにオンラインに切り替えるというのは難しい部分があります。インターネットの会議システムなど、セキュリティに関して問題視する税理士さんもおり「オンライン税務を実施している税理士さんがいっぱいいる」とは言い難いのが現状です。
オンライン税務を求めるお客さんは増えている一方ですから、少ないオンライン対応の税理士さんを取り合う形になってしまいます。ただ、こうして早くからオンライン税務に着手している税理士さんは、柔軟で時代に合った税理士さんと言えるので、みなさんのニーズにも積極的に応えてくれるでしょう。
オンライン税務を依頼する際に気を付けるポイント
では、オンラインで税理士さんに依頼をしたい場合、どんなところに注意が必要でしょうか。それは、依頼料です。オンライン税務にすれば、コストカットができるというのはすでに述べましたが、だからといってどの税理士さんに頼んでも安いと決まったわけではありません。
オンライン税務の価格を盲目的に信用せず「本当に適正な価格なのか?」と考えるようにしましょう。また、オンラインではできない業務については、別料金が発生します。その点は、一般的な税理士事務所と比較することができますから、ほかと大きな料金差がないかチェックが必要ですね。
年間売上高や業務量を基準に、報酬を決定している事務所もあるので一概には言えませんが、例えば、税務調査の立ち合いであれば、一日あたり5万円~、記帳代行については1仕訳あたり50~100円ほどと、ざっくり相場をおさえておけると役に立つでしょう。数社見積りを比較しつつ、その他にも人柄やフィーリングなども考慮して選べると良いですね。
オンライン税務にすることで、スピーディに仕事を進めていくことができます。対面での相談をやめたからといって、質が落ちるわけではありません。難しいインターネットの知識も要らず、パソコンやスマートフォンがあれば大丈夫です。新しい税務の形として、ぜひ検討してみてください。