経理代行と記帳代行の違いって何?

公開日:2022/05/15  最終更新日:2022/05/18

税務会計や経理などは正しく行う必要があります。しかし、日々の業務を圧迫するほど手間がかかる作業です。そんな時に便利なのが「経理代行」や「記帳代行」といった外部の代行業者への委託です。しかし、この2つの違いをよく知らない方も多いでしょう。そこで本記事では、経理代行と記帳代行にはどのような違いがあるのか、詳しく解説します。

経理代行サービスに依頼可能な業務

会計分野に関する業務は細かく切り離して委託をすることが可能です。その1つが「経理代行サービス」です。経理代行サービスに依頼できる内容は、主に「会計入力業務」と「支払い代行」です。

会社を経営すると収入と支出の単純な管理ではなく、細かく支払い内訳に関して帳簿上に記録していく必要があります。年度末には決算を行う必要もあるため、日々の会計業務は経営上の必須業務です。そこで、経理代行サービス業では収入と支出の履歴を会計ソフトへ入力しています。

経理関係の処理は一見単純な作業であっても非常に細かく量も多い作業であり、勘定に関する知識や経験も必要です。簿記知識にも精通していなければなりません。そこで経理全般を専門の代行業へ委託をすることで経費処理の誤りを減らし、決算への準備もスムーズになるのです。

また、経理代行業は整然と帳簿上の突き合わせを行ってくれます。数字をしっかりとチェックしてくれるので、法人税に関しての申告も安心です。税理士などが担当してくれる場合にはそのまま士業しか扱えない税務申告や決算処理も委託できます。

経理全般をカバーしている業者の場合は、支払い関係の代行も行っています。最近ではオンラインを経由して経理関係全般の委託も実現できるようになっており、経理部を丸ごと外部に委託できるような仕組みも提供されています。

記帳代行サービスに依頼可能な業務

では、経理代行サービスと異なり、記帳代行サービスはどんな内容の業務を依頼できるのでしょうか。記帳代行サービスのメイン業務は「会計入力業務」です。

経理代行サービスと同じですが、記帳自体をメインとしており決算報告書関係の作成などが中心で税務アドバイスは行いません。日々の記帳・簿記を管理する業務を担っています。

多くの記帳代行サービスは月単位で契約できるようになっており、仕分けに関する処理が多くなる時期にのみ依頼をすることも可能です。総勘定元帳のような会社を総合的に管理する帳簿の作成代行はもちろんのこと、現金や預金の出納帳の記帳代行なども行っています。

会社を経営していく上ではさまざまな記帳があるため、その全般の委託や一部の委託などが可能です。

経理代行サービスと記帳代行サービスの具体的な違い

経理代行サービスと記帳代行サービスに依頼できる内容についてそれぞれ解説しましたが、この2つの具体的な違いはどんな点でしょうか。記帳代行サービスは、平たくいえば経理代行サービスの一部を担うサービスです。経理全般のサービスではないため税務申告や納付、支払い代行までを委託することはできません。

しかし、記帳部分のみの委託であるため費用は格安になっており、忙しい会社経営の一部を負担してくれる嬉しいサービスです。また、仕分け数によって費用を決めている記帳代行サービス業者は多く、小さな規模の経費処理であれば人的リソースを割くよりも委託してしまった方がコストの面でもメリットがあります。

法人税や消費税の計算や納付までを網羅してほしい場合には税理士がバックアップする経理代行サービスが望ましいですが、士業への委託となるため高コストに感じる会社もあるでしょう。この点は求める代行内容や現在の会計・税務に関する委託先との兼ね合いもあるため、念入りに検討の上委託をすることが必要です。

経理代行は請求書や見積書などの作成や会計業務のDX化もサポートしており、費用はかかっても会計関係の業務を一気にアウトソーシングできます。では、税務処理をフルカバーするのではない記帳代行はなぜ需要が高まっているのでしょうか。それは記帳業務の煩雑さが挙げられます。

小規模の会社経営の場合、経理や会計に関する部門や担当者を置いていないことがあります。すると、会社のメイン業務に付随する形で記帳に関しても管理を行う必要があります。

しかし、記帳は会社経営上の大切な数字管理に該当する部分のためミスは許されず、プレッシャーが多い仕事なのです。そこで記帳部分だけでも割安に外注することで、今いる社員の負担を減らし、人的エラーを減らすことができます。

細かい記帳代行に制約を受けていた社員が、その他のメイン業務に力を注げると考えると、記帳代行のメリットはとても大きいのです。また、記帳代行は出納帳の入力も依頼できるので、煩わしい雑務を委託できます。このように経理代行と記帳代行にはそれぞれの持ち味があり、カバーできる業務の範囲が異なっています。

 

経理代行と記帳代行、それぞれの特徴について詳しく解説しました。経理や記帳は会社のコアとなる部分であり、正しい管理が必要です。代行業は年々進化しており、費用やサービスにもメリットが増加しています。この機会にぜひそれぞれの持ち味を見比べて、依頼を検討してみてはいかがでしょうか。

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